- 「ゲーム系専門学校って闇があるって聞いたけど、実際どう?」
- 「ゲーム系専門学校に行きたいけど、変な噂ばかりで不安…」
このような悩みを解決します。
この記事を読めば、
「確かに闇はあるけど、ゲーム系専門学校に行くメリットもあるなぁ」
「専門学校以外にも、ゲーム業界に行ける方法はあるんだね!」
ってなるはずです。
私は現役のCGクリエイターで、現在は都内のゲーム会社でCG制作に携わってます。詳しくはこちら。
専門学校からゲーム業界に就職した私の経験を元に、ゲーム系専門学校の闇を解説していきます。
- 就職率の加工や不要な授業時間がある
- ゲーム系専門学校に入らない方が良い人もいる
- 専門学校以外でゲーム業界に行く方法もある
- ゲーム系専門学校に入るメリットもある
以上が結論です。
ゲーム系専門学校には闇もありますが、それなりのメリットもあります。
下の方で詳しく解説してますので、良かったら読み進めてください。
ゲーム系専門学校に潜む闇【4つ解説】
- 本当は60%以下!?盛りに盛られた就職率
- ゲーム業界に行けてる人はどれくらい?約束されてない業界就職
- それ要る?スキルに関係ない授業時間
- 課題と自主制作で徹夜上等
以上が専門学校に潜む闇の部分です。
順番に解説していきます。
本当は60%!?盛りに盛られた就職率

こちらの画像をご覧ください
就職率は95.7%なのに、その下に書いてある『卒業生に占める就職者の割合』は62.9%と、30%以上の差があります。
62.9%!?全然違うじゃん!
なぜこんなことが起こるの!?
就職率というは、
就職希望者÷就職出来た人=就職率
だからです。
つまり、学校側で就職希望者の数を操作すれば、就職率はいくらでも改ざんできるのです。
就職率についてはこちらをご確認ください。
ゲーム業界に行けてる人は何人?約束されてない業界就職

コチラの画像をご覧ください。
某専門学校、『ゲームクリエイター科』の就職実績です。
主な就職先に『システム開発』、『情報処理』とあります。
就職率ではご立派に100%とありますが、12人の就職者はゲーム業界に行けなかったようですね~
このような実績でも『ゲームクリエイター科』を名乗る専門学校もあります。
闇が深そうですね…
ちなみに私が通っていた専門学校では、業界に行けた人は50%くらいだったと記憶してます。
それ要る?スキルに関係ない授業時間

コチラの画像は専門学校の授業内容が記されたPDFです。
『ビジネスマナー』、『コミュニケーション活動』…
果たしてこれらの授業はゲーム制作、CG制作に関係あるのでしょうか…
現役ゲームクリエイターの立場から言わせてもらうと、ゲーム開発にさほど必要ないと言えます。
もちろん知識として知っておくに越したことはありませんが、2年しかない授業時間でやることでしょうか?
いささか疑問です…
課題と自主制作で徹夜上等
これは専門学校によると思いますが、私の通ってた専門学校では、とにかく課題が多かったです。
そして当然ですが、課題で作る作品が必ずしも、自分が作りたいものではありません。
そうなると課題をやりつつ、自主制作をしていきます。
授業では課題をこなしつつ、自宅や放課後では自分の作りたいものを作る。
そうやってると徹夜も当たり前、下手したら寝ずに学校行くって場合もあります。
作る手が速かったら良いんですが、私の不器用なので、1つを作るのに結構時間がかかるタイプです…
ゲーム系専門学校に入らない方がいい人
噂通り、ゲーム系専門学校には闇があるんだね…
どうしよう…専門学校行くの悩むな
このような不安が出てくるのも無理はありません。
ここから先は、専門学校に行かない方が良い人を解説していきます。
- 専門学校に入れば就職できると思ってる人
- 授業以外で自習できない人
- 分からない事を検索しない人・検索できない人
以上の人は専門学校に行かない方がよいです。
順番に解説していきます。
専門学校に入れば就職できると思ってる人
専門学校に入れば就職できると妄想してる人がいますが、愚かです。考えを改めましょう。
業界に入るには、スキルが必要です。
- 企画を考えるスキル
- プログラムを組むスキル
- CGを作るスキル
当たり前ですが参考書を見てるだけでも、ホワイトボードを板書してるだけでも、スキルは身に付きません。
手を動かし、トライアンドエラーを繰り返すことでしかスキルは身に付かないのです。
学校に入って授業を受けてるだけで業界に入れたら、業界は今頃クリエイターであふれかえってます。
専門学校への入学はスタートラインです。
そこから先の未来を掴むかどうかは、あなたの行動にかかってます。
間違っても、専門学校に入るだけで業界に行けるなんて、甘い考えはやめましょう。
それができない人は、専門学校に来ない方が良いです。
授業以外で自習できない人
授業以外で自習ができない人も、専門学校は来ない方が良いです。
たった50分そこらの授業時間で、全てのスキルを網羅できる人は少ないと思います。
だからこそ、授業時間以外での自習が必要なのです。
自習なんてできない…
こう思ったそこのあなた
大丈夫です。
好きな分野なら寝るのも忘れてやりまくりますよ
ゲームやってたら日が昇ってる…ってことあるでしょ?
それと同じです。
人は好きなことなら、貪欲に知識を求めます。
スキルを磨くための自習を苦痛と思う人は、専門学校はおろか、この業界に向いてないので止めといた方がいいです。
分からないことを検索しない/できない人
分からないことを検索しない人、検索できない人も専門学校は来ない方が良いです。
自主制作してたら、分からないことが出てきます。
- プログラムがエラー吐きまくり
- CGツールの使い方が分からない
- こんな表現したいけど、どうやって実装しよう?
こんな疑問が日常茶飯事です。
課題に直面したとき、自分で調べて解決できる力がないと、クリエイターという業界で生きることはできません。
今の世の中、Google検索すればたいていの答えにアクセス出来ます。
課題を自己解決できない人も、専門学校はおろか業界にさえ向いてないので、別の道を選択してください。
専門学以外でゲーム業界に行く方法【意外とある】
専門学校以外でゲーム業界に行くには、どうすればいいの?
このような悩みがでてきますよね。
ここからは、専門学校以外でゲーム業界に行く方法を提案していきますので、参考にしてください。
- 理工系・芸術系の大学へ進学
- フリースクールの活用(グラフィッカー限定)
- プログラミングスクールの活用(プログラマー限定)
- YouTubeやUdemyの動画で独学
- フリーランスや個人が行うレッスンサービス
以上が専門学校以外でゲーム業界に行く方法です。
順番に解説していきます
情報系・芸術系の大学へ進学


コチラの資料は『デジタルコンテンツ協会』が行った業界のアンケート結果です。
資料を見ても分かるように、大学からゲーム業界に行ってる人が44%いて、その内理工系が32.9%、芸術系が24.5%です。
ちまたではよく、『ゲーム業界に行くには、大学or専門学校』という議題が上がってますが、これが答えです。
専門学校へ行こうが大学へ行こうが、ゲーム業界に入ることは可能です。
- ゲーム業界以外に進路変更の可能性がある人
- 『大卒』という学歴が欲しい人
大学は学問を広く学べるので、進学後にゲーム業界へ興味がなくなっても、路線変更が可能です。
『大卒』という学歴も手に入るので、就職先で学歴フィルターをくぐる事も可能です。
以上に当てはまる人は、大学へ進学してから、ゆっくり進路を考えても良いのではないでしょうか?
大学か専門学校、どっちか迷ってるって人は、こちらの『ゲーム業界には『国公立大学|私立大学|専門学校』どっちがおすすめ?ゲーム会社勤務が教えます』の記事を参考にして下さい。
フリースクールの活用(グラフィッカー限定)

こちらの『クリエイティブアカデミー』と言うスクールでは、無料で授業が受けられ、就職斡旋までしてくれるそうです。
運営会社は、東証一部上場の大企業『クリークアンドリバー社』なので、かなり信頼できるスクールになってると思います。
クリエイティブアカデミーの実績
み、未経験でここまで出来るの!?
せ、専門学校、行かなくて良くね?
このように、フリースクールでもスキルを付けることは可能です。
スキルさえあれば、後は企業に作品を送り、採用してくれる会社を探しましょう。
プログラミングスクールの活用(プログラマー限定)

民間が運営してるプログラミングスクールでプログラムを学び、プログラマーになる道も考えられます。
学費は専門学校の半分以下、期間も半年とかなので、興味ある人は参考にしてください。
参考ページはこちら
YouTubeやUdemyの動画教材で独学

『YouTube』や『Udemy』といった動画教材で独学し、スキルを身に付ける方法もあります。
YouTubeは言わずもがな無料で、有益なコンテンツが落ちてます。
一方、Udemyは有料/無料の2つの講座があり、有料の講座は総尺25時間越えのボリュームがあり、かなり有益です。
オンラインスクールや個人が行うレッスン

以上のようなオンラインスクールや、フリーランス、個人の方が講師をしてくれるサービスもあります。
学校のように専門の講師ではないため、当たハズレはあると思いますが、個人レッスンなので密なトレーニングが積めると思います。
ゲーム系専門学校に行くメリット
- 専門学校の闇
- 専門学校に行かない方良い人
- 専門学校以外でゲーム業界に行く方法
以上を解説してきました。
なんか、専門学校行く意味なくね?って思ってきたよ…
こう思う人のために、ゲーム系専門学校へ行くメリットをまとめましたので、参考にしてください。
- 専門学校と企業のコネクションを利用できる
- ハイスペックなPC環境と専用の開発ソフトが使える
- クラスメイトがいるのでチーム制作のチャンスがある
- 講師がいるから制作する際の質問/添削が可能
以上がゲーム系専門学校に行くメリットです。
順番に解説していきます。
専門学校と企業のコネクションを利用できる
専門学校によっては、企業と繋がりが強い学校もあります。
専門学校に企業が尋ねたり、逆に専門学校側から企業へお邪魔できたりする場合もあります。
在学してるときから企業との接触を図れるのは、専門学校のメリットと言えます。
私が前にいた会社では、上司が専門学校にお邪魔するってのは、よくある話でした。
「あれ?今日○○(上司)さんいないんですか?」
「午前中は□□(専門学校)に行くって言ってたよ~」
的な…
専門学校だけじゃなく、大学へ訪問するパターンあると聞いたので、公的な教育機関なら企業とのコネクションが作れると思います。
ハイスペックなPC環境と専用の開発ソフトが使える
人によっては自宅にパソコンが無かったり、お金の関係で開発ソフト(AdobeやMAYA等)が買えない人もいるはずです。
専門学校に行けば、ハイスペックな設備や最新の開発ソフトで作品をつくることができます。
しかも学生なら『アカデミック版』で開発ソフトを安く買えたり、無料で使えたりもできます。
アカデミック版の例
通常版 | アカデミック(学生)版 | |
AdobeCC | ¥72,336/年 | ¥26,136/年 |
AutoDesk(CGソフト系) | ¥272,800/年 | 無料 |
※アカデミック版は学生なら誰でも使えます。
クラスメイトがいるのでチーム制作のチャンスがある
専門学校の多くは担任制を採用しており、1クラス、数十名~で構成されます。
クラスメイトがいるので、個人制作の域を超えたチーム制作のチャンスがあるのも専門学校の魅力です。
チーム制作では、ゴリゴリの3Dゲームを作れたり、長尺のCGムービーを作ることが可能です。
チーム制作の一例
■ECCコンピュータ専門学校作
■HAL大阪作
確かに、この規模は1人じゃ作れないね…
授業自体にチーム制作が含まれてる学校も多いので、仲間と一緒に作品を作り上げたい人は、専門学校をおすすめします。
講師がいるから制作する際に質問/添削が可能
専門学校には専門の講師が常駐してます。
分からないことが出てきたら質問することができるし、自分の作品を見せ、添削を依頼することも可能です。
周囲の環境を存分に使い倒しましょう!
以上が専門学校へ通うメリットです。
公的な教育機関であるため、業界に対するコネクションの強さや学割サービスがあったりと、何だかんだ”安心料”見たいなやつがありますね。
上記を踏まえた上で、専門学校に行くのか、その他の方法でゲーム業界を目指すのかは、あなた自身で判断してください。
それでもゲーム系専門学校に行きたい人【オススメな学校4選】
闇の部分は不安だけど、やっぱり専門学校がいいかな
一応、オススメな専門学校だけは知りたいな
このような人もいると思いますので、当サイトがオススメするゲーム系専門学校(2年制)を紹介します。
- 日本工学院専門学校蒲田・八王子
- 東京アミューズメントメディア総合学院
- 神戸電子専門学校
- 大阪アミューズメントメディア専門学校
以上がおすすめのゲーム系専門学校(2年制)です。
50校上の専門学校を調べ、授業内容を精査し比較しました。
上の4校は授業内容に無駄がなく、実績もあり、学費も適正です。
まずは体験入学・資料請求し、あなたの目で確かめてください。
【まとめ】専門学校の闇【全て自己責任です】
- 就職率の加工や不要な授業時間がある
- ゲーム系専門学校に入らない方が良い人もいる
- 専門学校以外でゲーム業界に行く方法もある
- ゲーム系専門学校に入るメリットもある
以上が今回のまとめです。
専門学校の闇は確かに存在します。
詐欺まがいな就職率の加工や、スキルに関係ない授業等々…
専門学校に不安がある人は、上記で紹介した、大学やオンラインスクールを活用しゲーム業界を目指してください。
ただ、専門学校だろうが大学だろうが、どんな方法をとるにしてもあなた個人の頑張りが重要です。
就職できない理由は、環境が悪いのではありません。
その環境を活かすも殺すも、あなた次第です。
全て自己責任であることを、肝に銘じてください。
正し努力をすれば、必ず目標は達成できます。
頑張ってください!