こんにちわ兼業クリエイターのみっつです。
2022年の7月に4回目の転職をしたんですが、なんとフレックスタイム制を導入してる会社でした。
フレックスタイム制かー
名前は聞いたことあるけど、具体的にどんな制度なんだ?
って思ったの、この機会に調べてみました。
この記事を読めば、
- フレックスタイム制ってある程度自由なんだね!
- フレックスタイム制を導入してる企業ってやっぱり少ないね!
って気持ちになるはずです。
フレックスタイム制度とは?【決められた時間内なら自由】
フレックスタイム制は、
一定の期間についてあらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が ⽇々の始業・終業時刻、労働時間を⾃ら決めることのできる制度です。
ほ、ほう…?
ど、どういうコト??
フレックスタイム制は会社によって、「最低これくらいは働いてね!」ってのが決まってます。
これを所定労働時間っていいます。(※労働時間についての詳細は後述します)
例えば、私の会社では毎月160時間働いてね、っていう所定労働時間が決まってます。
この労働時間分働いてくれたら、ある程度のルール内で、働く時間を設定できます。
それがフレックスタイム制って働き方です。
す、スゲー!!
9時スタート、みたいに勤務時間ってのが決まっていのか!!
お昼すぎまで寝てられるー!!
フレックスタイム最高じゃぁん!!!
ん??
ある程度のルール内で??ってどういうコト?
フリーランスみたいに、働く時間は完全に自由じゃないってこと?
そうなんですよねぇ…
働く時間はある程度は自由なんですけど、完全に自由ってわけではないので、その辺を解説していきます。
フレックスタイム制にはフレキシブルタイムとコアタイムがある
フレキシブルタイム…労働者が自由に働いて良い時間
コアタイム…労働者が必ず働いてる時間
ん??
必ず働いてる時間、だと…?
例えば、
- フレキシブルタイムが9時~12時
- コアタイムが12時〜15時
となってる場合なら、、、
9時から働いてもOKだし、11時59分にスタートしても問題ナシ。
フレキシブルタイムで定められた時間内なら、いつ出社しても自由です。
反対に、コアタイムは労働者を拘束する時間です。
コアタイムが12時~15時なら、この時間は絶対に働いていてね!って時間です。
な、なるほど、、、
コアタイムって縛りはあるけど、朝の時間が自由ってのはいいね。
電車通勤の場合、満員の時間を避けれるし…
フリーランスと会社員の中間、みたいなイメージかな?
でも、なんかフレックスタイムって聞くと、スゲー自由なのかな?って思ってたけど、案外そうでもないだね
確かにコアタイムって縛りがあると、完全に自由ではないです…
しかし驚くことに、このコアタイムが存在しないフレックスタイム制もあるんですよ(笑)
今働いてる会社がまさしくそうで、これを『スーパーフレックス制度』って呼ぶらしいです(笑)
フレキシブルタイムとコアタイムがない【スーパーフレックス】
フレックスタイム制におけるフレキシブルタイムとコアタイムなんですけど、別に設定しなくてもOKなんですって(笑)
なので今いる会社は、フレキシブルタイムとコアタイムがないフレックスタイム制、『スーパーフレックスタイム制』と呼ばれる働き方をしています(笑)
す、スーパーフレックス!?
え、じゃぁ、いつ出社してもいいし、いつ帰っても良いってコト!?
まぁ、だいたいその認識で合ってます(笑)
私の出社時間
- 8~9時に業務開始
- 17時~18時頃に退勤
Aさんの場合
- 12時頃に業務開始
- 21時頃に退勤
こんな感じで、人によって出社も退勤もバラバラだし、休憩時間さえ決まってないです(笑)
私は朝型の人間なので、さっさと仕事は終わらせて夜は早めに帰宅してます。
勤務時間がそんな自由なら、スーパーフレックスタイム制って、極論、3時間くらい働いて帰ってもいいの?
こう思う人がいるかもですが、そんな日があってもOKです(笑)
とはいえ、スーパーフレックスにしろ普通のフレックスにしろ、一応、労働時間のルールはあるので、その辺を解説していきます。
ある程度自由ですが、一応会社員ですしね(笑)
フリーランスみたい完全自由ってわけにはいきません。
フレックスタイム制で働く場合の労働時間【所定労働時間の中で自由】
今一度、フレックスタイム制度の定義について見てみましょう。
フレックスタイム制は、
一定の期間についてあらかじめ定めた総労働時間の範囲内で、労働者が ⽇々の始業・終業時刻、労働時間を⾃ら決めることのできる制度です。
あらかじめ定められた労働時間の範囲内で、、、
とあるように、労働時間というのは、法律である程度決まってます。
いわゆる、【法定労働時間】ってやつですね。
厚生労働省のHPによると、法定労働時間っていうのは上記の通り決まってます。
ざっくりまとめると、
- 1ヶ月が31日・・・177.1時間
- 1ヶ月が30日・・・171.4時間
- 1ヶ月が29日・・・165.7時間
- 1ヶ月が28日・・・160.0時間
こんな感じですね。
なので、例えば8月ならの法定労働時間は177.1時間って事になり、この法定労働時間内に収まるように、毎月の労働時間が決まります。
なのでフレックスタイム制を導入してる企業は、この法定労働時間を参考にして、毎月の労働時間を決めるってわけです。
最初にも書きましたが、この、毎月これくらいの時間は働いてね!って時間を【所定労働時間】って言います。
フレックスタイム制では、この所定労働時間の中で、各々が働く時間を調整します。
ややこしいのでおさらいすると、、、
- 法定労働時間…法律で決まってる労働時間(これを超えたらアウト)
- 所定労働時間…法定労働時間に収まるにように会社で決めた時間
こうなりますね。
なので、1日12時間働く日があれば、5時間だけしか働かない、って日があってもOKです。
とにかく、一ヶ月の決められた時間さえ働けていれば、ある程度自由に働けるぜ!
っていうのがフレックスタイム制です。
コアタイムを導入してる場合は、若干縛られますが、それでも普通の会社員よりは自由ですよね(笑)
確かに普通の会社員よりは自由だけど、そんな会社、あんまり無くない?
一体どれくらいの企業がフレックスタイム制を導入してるの?
こんな疑問も出てきそうなので、フレックスタイム制を導入してる企業の数を調べてみました。
フレックスタイム制度は変形労働制の中の1つ
フレックスタイムの導入率を説明する前に、前提知識だけ説明させてください。
日本の働き方には大きく分けて2種類あり、
- 変形時間労働制
- 固定労働時間制
この2つがあり、フレックスタイムは変形労働制に分類されます。
この変形労働制は大きく3つに分かれており、
- 1年単位の変形労働時間制…リゾート地みたいに、夏と冬で勤務時間が違う
- 1ヶ月単位の変形労働時間制…月初めと月末で1日の労働時間が違う(シフト制みたいな)
- フレックスタイム制…働く時間は労働者の自由
ざっくり説明するとこんな感じです。
まとめると、
変形労働時間制には3種類あって、フレックスタイム以外の変形労働は「シフト制で働いてるんだなぁ」くらいの認識でいいと思います。
日本企業の約6割は変形労働時間制で働いてる
こちらの『令和3年就労条件総合調査の概況』によると、日本企業のうち、約6割は変形労働時間制で働いてる事が分かります。
- 変形労働時間制で働く企業…59.6%
- それ以外…40.1%
労働形態の内訳は上記のようになっており、8時〜17時の定時勤務、みたいに、決められた時間で働いてる企業の方が少ないことが分かります。
居酒屋とかコンビニ等の接客業で働いてる人が多いので、この数値には割と納得かなぁと思います。
フレックスタイム制度の導入率【6.5%】
『令和3年就労条件総合調査の概況』によると、フレックスタイム制を導入してる企業は、『変形労働時間制』を導入してる企業の中で、6.5%とあります。
- 1年単位の変形労働時間制…31.4%
- 1ヶ月単位の変形労働時間制…25.0%
- フレックスタイム制…6.5%
やっぱりフレックスタイム制で働いてる人って、かなり少ないんだね…
6.5%って、数にするとどれくらいなの?
こう思う人もいるかもなので、次はフレックスタイム制を導入してる企業の具体的な数を割り出してみました。
フレックスタイム制を導入してる企業数【約5800社】
こちらの『国内に従業員10人以上の会社数は何社あるでしょう? → 答えは約42万社です』ってサイトに日本の企業数が載っていましたので、こちらの参考にしながら、フレックスタイム制を導入してる企業数を割り出してみましょう!
従業員規模 | 会社法人数 |
---|---|
0~4人 | 993,351 |
5~9人 | 293,354 |
10~19人 | 194,704 |
20~29人 | 75,609 |
30~49人 | 61,510 |
50~99人 | 45,730 |
100~299人 | 29,510 |
300~999人 | 9,303 |
1,000~1,999人 | 1,827 |
2,000~4,999人 | 1,056 |
5,000人~ | 525 |
合計 | 1,706,479 |
先程参考にした『令和3年就労条件総合調査の概況』は30人以上の企業が調査対象だったので、↑の表から30人以上の企業のみを抜粋して、フレックスタイム制を導入してる企業数を算出して見ました。
30人以上の企業を計算したところ、14万9,461社だったので、ここではざっくりと15万社として計算してみましょう!
- 30人以上の企業…約15万社
- 変動労働時間制で働いてる企業…15万社の60% = 9万社
- フレックスタイム制を導入してる企業…9万社の6.5% = 5,850社
つまり、日本の会社でフレックスタイム制を導入してる企業は、ざっくり5,800社ほどって事になります。
なので、10社に1社あるかないか、20社くらいみたら遭遇するかも?
くらいの割合ですね。
こうやって数字でみると、やはりフレックスタイム制を導入してる企業は少ないですね…
フレックスタイム制は自由で希少【転職して良かった】
- フレックスタイム制は所定労働時間内で自由
- フレキシブルタイムとコアタイムがある
- コアタイムが無いスーパーフレックスもある
- フレックスタイムを導入してる企業は6.5%(約5800社)
以上がフレックスタイム制のまとめです。
フレックスタイムって聞くと、めっちゃ自由じゃん!って思いがちですが、ある程度縛りはあります。
ですが、定時が決まっていたり、シフトが組まれてるわけではないので、普通の会社員よりは自由かな〜って思います。
フレックスタイム制を導入してる企業は約6.5%で、数にすると約5800社ほどでした。
日本には30人以上の会社が約15万社ほどあるのを考えると、導入率はあまり高くないですね。
いやはや、本当にいい職場に巡り会えましたわ。
4回も転職したかいがあるってもんですね(笑)
首を切られないように、これからも精進しますわ。
それでは、みっつでした!!