3DCGの用語で『ポリゴン』って聞いた事あるけど、『ポリゴン』って何?
よく分からないなぁ…
そんなあなたの疑問を解決します。
■記事のテーマ
■記事の内容
- 画像つきで『ポリゴン』を解説
- 『ポリゴン』を使って出来る事
- 3DCGは魔法じゃない。やってることは意外と地味
■この記事から得られること
■記事の信頼性
私は専門学校でCGを学び、現在はゲーム会社でCGアニメーターをしております。
私のプロフィールはこちらからどうぞ。
『ポリゴン』が何かを理解する事で、3DCGを身近に感じる事ができると思います。
ポリゴンとは?【3DCG】
はい。
この一言でポリゴンの意味が理解できたそこのあなた。
あなたは3DCGのセンスがありますので、ぜひこの業界に来る事をオススメします。
しかしこの記事を読んでる多くの方は
「3つの点をつなげたもの?」
「三角形って事?」
「三角形はポリゴン??」
「マジわけワカメ」
と言う人がほとんどだと思います。
ここからはそう言った方に向けて画像を付けて解説していきます。
【画像つき】ポリゴンの解説【3DCG】
例えば3DCGで下の球体を作ったとします。
この赤い球体をよく見ると…
このように、たくさんの三角形が集まって形を作っている事がわかります。
■さらに具体例
このような銃の形を3DCGで作ります。
この銃だってよーく見ると…
三角形が集まって作られているのが分かると思います。
このように3DCGで形を作るときは、三角形をはり合せて作る事になります。
つまり、球を作ろうが、銃を作ろうが、ヒトを作ろうが、
『すべては三角形をはり合せて作っている』と、言う事ができます。
言い方を変えると、
『ポリゴン(三角形)をはり合せて作っている』と言う事になります。
あらためて、ポリゴンとは【3DCG】
あらためて、
このように定義する事ができます。
記事の冒頭で
と、お伝えしましたが、これはあくまでも、最小単位を指します。
つまり、”4つの点をつないだもの”、”5つの点をつないだもの”
といった四角形、五角形のポリゴンもあります。
上の画像は四角形のポリゴンで作られた場合の銃です。
ポリゴンモデリング【3DCG】
3DCGではどんな形を作るのにも、”ポリゴンをはり合せて作っている”、と言う事がお分かりいだだけましたか?
このように、ポリゴンをはり合せる作業の事を『ポリゴンモデリング』、または『モデリング』と言います。
一般的に3DCGの世界で、”モデリング”と言ったら”ポリゴンモデリング”を指していると思って良いです。
モデリングをする人=モデラー
”モデリング=ポリゴンをはり合せる作業”と言うのが理解できたと思います。
この”モデリング”を行う人を『モデラー』と呼びます。
ゲームのキャラクターやモンスターを作ったりしますので、3DCG業界ではかなり人気の高い仕事になります。
おそらく多くの方がイメージする3DCGの仕事はこのモデラーの仕事だと思います。
モデリングによって作られたもの=3Dモデル
モデリングの作業によって作られたものを『3Dモデル』、または『モデル』といいます。
このブログで『モデル』と言ったら『3Dモデル』を指していると思ってください。
なので
この画像の球も『モデル』
この画像の銃も『モデル』
という事になります。
3Dモデルの作り方【3DCG】
3DCGソフトをつかって作ります。
■3DCGソフトの例
3DCGソフトは多数あり、有料、無料にわかれます。
ちなみに私は『Maya(マヤ)』と呼ばれる3DCGソフトをつかっています。
実際に3Dモデルを作ってみる
では実際に3Dモデルを作ってみます。
今回はポリゴンの説明だけにポケモンの『ポリゴン』を作ってみます。
3DCGソフトを起動
この画像が3DCGソフト『Maya』の画面になります。
作業する時は画像のような感じで、モデリングする対象の画像(今回はポリゴン)を読み込みます。
この画像をもとに『モデリング(形をつくる作業)』をしていきます。
モデリング工程
1.四角をつくります
2.『点』を動かして形を調整します。
3.『点』を動かすと形が変わりましたね。
4.なんとなく、胴体っぽい形をつくります。
5.足っぽい形をつくります。
6.尻尾っぽい形をつくります。
7.反対側も同じようにつくって…はい完成!!!
8.なんとなくポリゴンっぽくなりましたね!
9.反対側です
あとは細かい修正をしたり、色を付けたり…と言った作業がありますが、基本的にモデリングのやり方は上記の通りです。
作るものが変わってもやる事は同じです。
『点』を移動させて、形を整える。
これだけです。
そしてこの瞬間、”ポリゴンで作った『ポリゴン(ポケモン)』”と言う私のオリジナルキャラが爆誕しました(笑)
モデリングって意外とできそう?
「あれ?モデリングって意外とイケるんじゃね?」
ここまで読んだあなたは、こう思っていませんか?
そうです。
その通りです!
3DCGでモデルを作るのって、意外とできるんです。
クオリティの差はあれど、『モデルを作る』っていうだけなら誰でも出来ます。
モデリングがしたくなった、そこのあなた。
『Maya』についてはこちらの「3DCGソフト”Maya(マヤ)”についての解説」を参考にしてください
ポリゴンとモデリングまとめ【3DCG】
- ポリゴンとは3DCGで形をつくる最小単位
- ポリゴンをはり合せて形をつくる
- モデル=ポリゴンで作られたもの
- モデルを作る作業=モデリング
- モデリングは意外と出来る
ここまでが『ポリゴン』の説明、『モデリング』のざっくりとしたやり方となります。
なんとなく3DCGの事が分かっていただけましたか?
3DCGは魔法じゃない
記事を読んだら分かると思いますが、3DCGは魔法ではありません。
ボタンを押したら形が出来上がる、なんて事はありません。
ひとつひとつの工程を地道にやって、ようやく1つの作品が出来上がります。
しかし、苦労して作りだすからこそ愛着がわきます。
さっきパッと作ったポリゴン(ポケモン)でさえ、ちょっとかわいく見えています。
自分の作品は、わが子のようにカワイイものです。
今度はあなたが、3DCGで何かを作ってみませんか?