今回は私が使用してるゲーミングノートPC『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』を元に、CG、映像制作に必要なPCスペックについて書いていきます。
この記事は『CG WORLD』と言うCG専門誌が行ったアンケートを参考に作っています。
ですので、業界標準のPCスペックと比較して、「果たしてCGや映像制作は出来るのか?」という所に焦点をあてております。
では早速いきましょう
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のスペック
まずは『[affi id=2]』のスペックを紹介していきます。
製品 | NEXTGEAR-NOTE i7941GA1 |
CPU | インテル Corei7-9750H |
GPU | NVIDIA GeForce RTX2070 / 8GB |
液晶 | フルHD対応17.3型 |
メモリ | 16GB メモリ |
SSD | 512GB NVM Express SSD ( Intel 660p / M.2 PCI Express Gen3 x4 接続 ) |
サブストレージ | 標準搭載ナシ |
光学ドライブ | 光学ドライブ非搭載 |
カードリーダー | カードリーダー ( SD / SDHC / SDXC 対応 ) |
重さ | 2.6kg |
パッと見た感じ、CPU、GPUは特に問題なさそうですね。
メモリに関しては16GBと、普通に使う分には申し分ないでしょう。
ただ、ストレージがSSDの512GBのみ、と言う点は物足りない部分がありますね。
CGワールドの記事を元に『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のスペックを比較
CGワールドと呼ばれるCGの専門誌で、企業のPCスペックを調査した記事があります。
これを参考にこの『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1 』がどれだけ業界標準なのかを、比較してみましょう。
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のCPU
CPUの業界標準は『インテルのCore i7シリーズ』。
NEXTGEAR-NOTE i7941GA1のUPUは『インテル Core i7-9750H』なので、業界標準を満たしていると言えます。
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のGPU
GPUの業界標準は、『GeForceシリーズ』が6割を占めています。
NEXTGEAR-NOTE i7941GA1のGPUは『GeForce RTX2070』なので、業界標準を満たしていると言えます。
※GPUの参考サイト『The 比較』
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のメモリ
メモリの業界標準は『32GB』。
NEXTGEAR-NOTE i7941GA1のメモリは『16GB』なので、業界標準を下回っていますね。
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のSSD容量
SSDの容量は『512GB』が業界標準。
NEXTGEAR-NOTE i7941GA1のSSD容量も『512GB』なので、業界標準を満たしていますね。
CG業界のPCスペックから見る『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』まとめ
- CPU…Core i7シリーズなので、業界標準
- GPU…GeForceのRTX2070なので、業界標準
- メモリ…16GBなので、不安な方は増設した方がいいかもしれないです
- SSDのストレージ…512GBなので、業界標準
以上がCG業界のPCスペックと比較した場合の、『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のスペックです。
私のPCは『メモリを32GB』と『SSD容量を1TB』、『サブストレージをHDD2TB』に増設してます。しかし、増設しなくても業界標準はある程度満たしていると言えますので、増設の有無は予算と相談して決定してください。
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のベンチマークスコア
ベンチマーク | スコア |
PassMark | 2389 |
Cinebench(Multi) | 5126 |
Cinebench(Single) | 993 |
ドラクエ10(最高品質) | 11483 |
FF14(最高品質) | 13423 |
FF15(高品質) | 7665 |
各種ベンチマークソフトのスコアは上記の通り
PassMark
CPUやGPU、メモリ等の総合的なスコアを測るPassMarkテストでのスコアは『2389』となりました。
Cinebench
CPUのスコアを測るCinebenchでは
- マルチコア…『5126』
- シングルコア…『993』
となりました。
ドラクエ10
軽めのゲーム、ドラクエ10では、
- 最高品質で『1万1,483』の『すごく快適』
- 標準品質で『1万1,686』の『すごく快適』
となりました。
FF14
標準的な重さのゲーム、FF14では、
- 最高品質で『1万3,423』の『とても快適』
- 高品質(デスクトップ)で『1万3,192』の『とても快適』
となりました。
FF15
重めのゲームでおなじみFF15では、
- 高品質で『7,665』で『快適』
- 標準品質で『9,877』で『とても快適』
となりました。
【注意】『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』はモニター増設が難しい
CGや映像制作ではモニターが2枚あった方がいいです。ただ、『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』はノートPCである以上、モニターの増設が困難です。
なので、「モニター1枚なんて、どうやって作業すれって言うんだ!!」と言うデュアルモニター派の方は、同スペックのデスクトップにした方がいいと思います。
ただ、リモートワークや出先でのPC作業が多いと言う方は、こちらの『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1 』でも問題ないと思います。
ここまでで業界標準のPCスペックを見てきました。
しかし、ここまで読んだ方で
「そのノートPCは本当に動くの?」、「実際に制作してる所を見せて欲しい」こう思う方もいると思います。
なので、ここからは実際に3Dソフト(MAYA)とAftereffectsを動かし、動作検証をしていこうと思います。
上の文を読んで満足した方は、ここから先は読まなくても問題ないです。
PCの購入先は、こちらの『マウスコンピューター』からどうぞ!
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』でCG制作を検証【レビュー】
- モデリング
- アニメーション
- エフェクト
以上の3つの観点から、このノートPCの挙動を検証していきたいと思います。
使用ソフトは『MAYA2019』で検証していきます。
結論だけ先に言うと…
- モデリング、アニメーションはサクサクな挙動
- エフェクトはやはり重い
と言うのが、正直な感想ですね。
では早速行ってみましょう。
約10万ポリゴンでの動作検証【レビュー】
球を作り分割数を上げ、約10万ポリゴンのオブジェクトを作りました。
スカルプトツールで適当にコネコネしてみましたが、問題なく動作いました。
約10万ポリゴンでこの挙動なら、モデリングに関しては問題なさそうですね。
アニメーションの動作を検証【レビュー】
60fpsでキーフレームアニメーションをして見ましたが、特に問題なく再生されました。
マテリアルをアサインし、Arnoldでレンダリング【レビュー】
- マテリアルを『aiStandardSurface』
- ディレクショナルライト×3を使いライティング
- レンダラーはArnold
この条件下でArnoldのレンダービューで、リアルタイムレンダリングを検証してみました。
カメラを動かすと若干カクつく場面はありました。やはり10万ポリゴンまで行くとリアルタイムレンダリングはしんどいのかもしれませんね。
普通のオブジェクトでも検証
ちなみに頂点数約400くらいのオブジェクトでも、ライティングとマテリアルの検証を行いました。
結果、上の10万ポリゴンのオブジェクトと大差ない事がわかりました。
リアルタイムレンダリングはどんなオブジェクトでも、多少のカクつきはあるようですね。
MASHを適用。動作は重くなった【レビュー】
約10万ポリゴンのオブジェクトにMASHを適用。グリッド表示にしてみたが、さすがに重すぎて使い物になりませんでした(笑)
普通のオブジェクトでも検証
例のごとく普通の球でも検証してみたが、ここは特に問題なく動作しました。
さすがに10万ポリゴンのオブジェクトに、MASHを適用することはないのでここは特に問題ないと思います。
立方体にBifrostを適用【レビュー】
頂点数8の立方体に、エフェクトの『Bifrost』を適用。
1枚のレンダリングに35秒かかりました。やはり流体や煙みたいなエフェクトはこれくらいの時間がかかりますね…
これは仕方ないです…
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』はCG制作に問題ない
上記の検証から、モデリング、アニメーションといった普通のCG制作は特に問題ないと思います。
ただ、エフェクトの制作では動作の重さは否めませんでした。エフェクトを本格的にやりたい人はもっとメモリを積んだ、ハイスペックPCにした方がいいのかな、と思いました。
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』によるAftereffectsの動作検証【レビュー】
続きまして、Aftereffectsの動作検証をしていきたいと思います。
エフェクトを適当にかけてみる【動作は普通】
ParticleWorldを適当にかけて、グローさせ、フル画質で再生してみましたが特に問題なく再生されました。
ロトブラシを使って検証【動作は重い】
ロトブラシを使ってみましたが、快適とは言えないですね。途中で幾度となく落ちました。
PCが悪いのか、ロトブラシが悪いのか…
私は後者だと思います(笑)
シェイプを重ねまくってみる【動作は重い】
六角形のシェイプを作り、リピーターを適用(コピー数100)。それを複製しまくる。
まぁここまでやるとさすがに重たいですよね(笑)
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』でAftereffectsの動作検証【感想】
普通のエフェクト制作では問題ない。
変にエフェクトを重ねたり、レイヤを重ねなければ動作が重くなることはありません。
Aftereffectsでの作業は、狙っていなくてもエフェクトやレイヤ数は増えていきますが、ある程度の動作には耐えられるスペックだと思います。
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』レビューまとめ
- 『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』のスペックは業界標準
- ただ、ストレージ(SSD,HDD)の増設はした方が良い
- 3Dソフト(MAYA)、Aftereffectsは問題なく動く
『NEXTGEAR-NOTE i7941GA』のスペックは業界標準で、ソフトも問題なく動きます。しかし、人によってはストレージやメモリの増設を行う必要が出てくるのかな、と言った印象でした。
あなたも『NEXTGEAR-NOTE i7941GA1』を手に入れ、新たなクリエイティブの扉を開きましょう!