私は子供の頃にゲームをしてると、そう思うことが多々ありました。
今回はこのような
『ゲームのグラフィックがどうやって作られてるのか』
といった疑問を解決してくれる本を紹介していきます。
■今回紹介する本:ゲームグラフィックス2020
今回紹介する本は、こちらの『ゲームグラフィックス2020』です。
この本はCG雑誌でお馴染み『CGWORLD』で紹介された、ゲームのCGメイキングのみを特集した本です。
いわば、”ゲームCGのメイキングまとめ”ってやつですね。
CGWORLD10冊分くらいの内容(1万5,400円)が、3,960円で買えちゃうので1万円以上もお得です(笑)
CGとか良く分からないな…
と言った初心者でも安心してください。
ドラゴンボールや龍が如く、ポケモン等々…
様々なゲームのCGメイキングが載ってますので、非開発者の方でも楽しめる内容になってます。
ゲームグラフィックがどうやって作られてるのか…
ゲームの開発工程を知ることで、そのゲームをさらに好きになるかもしれません!
あなたが以上の3つに当てはまるなら、購入の価値アリです!
現役開発者だけでなく、将来ゲームクリエイターを目指す人にもおすすめな本になってます。
あのゲームの作り方が丸わかり!掲載ゲームの紹介
以上が掲載されてるゲームです。
コンシューマーゲーム10作、スマホゲーム2作の合計12タイトルのCGメイキングが掲載されてます。
ページ数は351ページもあるので、かなり見応えのある内容になってます!
一部ではありますが、少しだけ紹介していきます。
ドラゴンボールZ KAKAROT
サイバーコネクトツーは『ナルティメットヒーロー』とかを作ってる会社です。
いかにして、ドラゴンボール特有のアニメ調な表現をゲームに落とし込んだのか。
傷のテクスチャ表現やキャラクターのリギング方法、UE4でのエフェクト表現やデモムービーのライティング技法等が記載されてます。
龍が如く7 光と闇の行方
Houdiniを活用した背景やエフェクト制作、テクスチャを自動で切り替えて負荷を軽減する方法、Marvelous DesignerとZBrushを使った衣装の作り方、様々な内製ツールの紹介等が記載されてます。
個人的に気になったなのは、パンを噛みちぎるシーンや生卵の質感表現にこだわりを感じましたね(笑)。
パンにジョイント入ってるのは、中々面白い画だと思います。
新サクラ大戦
主人公雨宮さくらのキャラデザインが、あの『BLEACH』の作者、久保帯人先生であることを初めて知りました。
その他にも、各華撃団ごとでキャラクターデザイナーが異なり、久保先生以外にも3名ほど紹介されてます。
この他にも、髪の毛のハイライト(天使の輪)の表現や、潤いのある眼球表現等が紹介されてます。
この辺は今年のCEDEC2020でもセッションがありましたね。
個人的に気になったのは、イベントシーンを作るのに使われた内製ツール『DiEventツール』というものです。
髪の毛や衣装の揺れ、表情、ライト等をリアルタイムで編集できるらしく、超絶便利ツールだなって思いました。
仁王2
仁王のキャラクリエイトはコンシューマーゲーム随一とされてるらしく、そのバリエーションを可能にするため、顔には154個のジョイントが入ってるらしいです(笑)
表情はスライダーを操作し、顔のパーツが調整できるようになっており、実機上のUIと連動してるそうです。
この他にもリアルな背景を作るための手法とかも掲載されてます。
背景モデラーを目指す人は、かなり参考になるのと思います。
ポケットモンスター ソード&シールド
衣装の重ね着について書かれてますが、モデルのめり込み回避チェックが、大変だったと書かれてます。
また、表情はカートゥーン調のができるように、鼻や耳、顔の周りも動かせるようにしてるそうです。
これによって、豊かな表情表現が可能になってますね。
まとめ:ゲーム開発に興味がある人・現役クリエイター必読の1冊
職業柄と言うのもありますが、MAYAの内製ツールやリグ周りに関しては参考になる内容ばかりでした。
紹介されてる内製ツールを見ると、改めてTAさんの力は偉大だなーって感じましたねw
標準機能では至らない、”痒い所”を内製ツールでサポートしてあげることで、モデラーやアニメーターといったアーティストの力を10倍以上に引き上げてる印象です。
私も精進せねばいけませんな…
おすすめな専門学校はこちら↓
Q.ゲームをプレイしていて、ふと思ったことはありませんか?