今回はCGWORLD2021年 04月号 に取り上げられている、進撃の巨人特集を読んでの感想をまとめていきます。
CGWORLD (シージーワールド) 2021年 04月号 [雑誌]
- 進撃の巨人Final Seasonの巨人は3Dで作られている
- 巨人の3Dモデル制作はMAPPAとArect
- 担当はMAPPAが2.5体、Arectが3.5体
- Arectさんについて調べてみた
- 地方企業だって負けてない
最初の4ページくらいを読んだ感想は以上です。
今回は特に、
地方のCG会社だって都内と遜色ない、地方にだってチャンスはある!
そんな感想を抱いたので、その辺を深堀りしていきます。
進撃の巨人Final Seasonの巨人は3DCGで作られている
今回特集されていた『進撃の巨人Final Season』はNHK総合で日曜の24:10から放送されてるアニメです。
私はテレビ持ってないんで、アマゾンプライムの配信で見てます。
進撃の巨人Final Seasonは今アニメの第4期にあたるもので、過去3回のシリーズは、作画、いわゆる2Dで作られてきました。
そして今回のシリーズでは作画と3DCGをあわせた、ハイブリットな作り方をしてます。
今回は主に巨人モデルを作った会社、MAPPAさんではなく、Arectさんが気になったんで、調査してみました。
巨人の3Dモデル制作はMAPPAとArect
モデル製作の役割分担
- MAPPA
- 車力の巨人
- 顎(あぎと)の巨人
- 戦槌(せんつい)の巨人(ベースモデルのみ)
- Arect
- 進撃の巨人
- 鎧の巨人
- 獣の巨人
- 戦槌(せんつい)の巨人(質感設定、仕上げ)
担当の振り分けはこんな感じです。
本誌によると、序盤の試行錯誤はMAPPAさんが行い、指針が固まったところでArectさんにお願いしてるそうです。
MAPPAさんとArectさんはアニメ『ドロヘドロ』からの付き合いらしく、その縁あって、今回の巨人制作も依頼してるとのことでした。
MAPPAが2.5体、Arectが3.5体を制作
CGモデル製作の担当は前述した通り、
MAPPAさんが『車力の巨人』と『顎(あぎと)の巨人』、そして『戦槌(せんつい)の巨人』をベースモデルのみ作り、Arectさんに引き継いだとのこです。
Arectさんは『進撃の巨人』と『鎧の巨人』、『獣の巨人』に加えて、『戦槌(せんつい)の巨人』のモデリング以降の工程(質感設定やセットアップ等)を行ったそうです。
戦槌の巨人に関しては、ベースモデルをどこまで作ったか、みたいな厳密な記載はありませんでした。
まぁ、ベースモデルとそれ以降の作業を、工数0.5で同じにするのは、業界人に怒られそうですが、、、。
今回は『作業を分担してます』ってのを分かりやすくするため、便宜上『0.5』っていう書き方をしてますので、ご承知おきください。
Arectってどんな会社?って思ったので調べてみた【北海道に本社あり】
MAPPAって名前は聞いたことあっても、Arectって会社は聞いたことないな…。
勉強不足でスイマセン…。
そう思ったので、Arectさんを調べてみました。
会社の場所を調べると、札幌に本社があり、渋谷にもスタジオがあるとのことです。
「北海道の会社だったのか!」
そう思って、ちょっとびっくりしました。
Arectはモーションキャプチャースタジオを持っている
北海道という広大な土地を活用し、モーションキャプチャースタジオも持っているそうです。
こういうのが出来るのが、地方スタジオの強みですよね。
沖縄のCGCGスタジオさんを彷彿とさせます。
北海道でCGを学べる専門学校
一応当サイトはCGの専門学校を紹介するサイトなので、北海道でおすすめな専門学校を紹介しておきます。
こちらの2校は、プロの目から見てもカリキュラム的に問題ない専門学校たちです。
というか、吉田情報学園にいたっては、株式会社モックスさんの社長がカリキュラムを監修してるので、そら問題ないよねって思います。
こちらのCGWORLDの記事に特集が組まれてるので、よかったら参考にしてください。
先生に聞く。:第5回:住岡義和先生(モックス) | 連載 | CGWORLD.jp
北海道は東京とかと比べたら、確かに田舎かもしれません。
しかし、だからといって、関東圏に劣っているのか?って言われたらそうでもないと思います。
地方には地方の強みがあるし、何ならリモートワークの普及で、今後は地域格差とか関係なくなるような気がします。
モックス社の新たなフリーリグ。モモちゃん
久しぶりにモックスさんのHP見に行ったら、モモチャンっていう新たなキャラが誕生してました(笑)
フリーリグとして公開中なので、学生さんとかはモーションの練習にもってこいですね!
地方企業だって負けてない【沖縄のあしびかんぱにー】
上記で紹介したArectさんもそうですが、地方のCG会社だって都内の企業に負けてないな、って思います。
例えば先に紹介したCGCGスタジオさんもそうですし、最近話題のVTuber『根間(ねま)うい』を作ってる『あしびかんぱにー』さんも個人的に注目してる企業の1つです。
あしびかんぱにーさんはVTuber事業以外にも、XR(クロスリアリティ)方面で地域復興に貢献してます。
最近私が気になったのは、こちらの『バーチャル国際通り』
コロナ禍で沖縄の観光業は大打撃を受けてます。
そんな中、CGの力で何か出来ないかって思って作られたプロジェクトだそうです。
離れていても沖縄体感!バーチャル国際通りOPEN 奇跡の1マイル再現プロジェクト
こんなクラファンもやってるっぽいので、興味のある人は是非ともご支援くだせ〜。
まとめ:田舎万歳!
- 進撃の巨人Final Seasonの巨人は3Dで作られている
- 巨人の3Dモデル制作はMAPPAとArect
- 担当はMAPPAが2.5体、Arectが3.5体
- Arectさんについて調べてみた
- 地方企業だって負けてない
以上が今回のまとめです。
進撃の巨人特集を調べてたら、いつの間にか地方企業の話になってました。
まぁ私が沖縄出身ってのもありますからね。
地方の人間だって頑張ってるですよ(笑)
だから、沖縄や北海道、または他の地方に住んでる若い子達に言いたい。
田舎に生まれたのはハンデじゃないぞ!
田舎にだってチャンスはあるぞ!
ってさ。
今回紹介した専門学校の内、吉田学園情報さんはCGアニメーションに特化したカリキュラムを組んでます。
下手したら都内のどの専門学校よりも、濃密なカリキュラム何じゃないかな?ってのが個人的な感想です。
機会があったら取材したいですね〜。
以上です!
今回紹介したCGWORLDはこちらから買えますので、興味ある方はどうぞ!
CGWORLD (シージーワールド) 2021年 04月号 [雑誌]